こんにちは。Joyful Familyのトシです。今日のブログでは、映画で学ぶシリーズ第3弾として、「君の名は」から、心に残る名言の英語バージョンをご紹介したいと思います。
2016年8月に公開された新海誠監督作品の「君の名は」は、圧倒的な映像美に加え、美しい音楽、趣向を凝らしたストーリーから大ヒット映画として話題となりました。
私も何度も見て、その度に涙する大好きな映画の一つです!
また、心に残る名言の存在も忘れてはなりません。今回の記事ではそんな「君の名は」からずっと記憶しておきたい名言と英語吹き替え版から英語バージョンをご紹介します。
映画で学ぶシリーズはアニメ映画の英語吹き替え版がどのように英訳されているのかを学ぶことで普段使う日本語を英語でどのように話せばよいのかを楽しく学ぶ企画です。
「きみの名は」の英語タイトルは“Your name“です。
英語吹き替え版のDVDはこちらから。
ちなみにこれまでの映画で学ぶシリーズでは、「サマーウォーズ」「君の膵臓を食べたい(アニメ)」の名言から英語表現を紹介しました。興味ある方はこちらも読んでみてください!
あらすじ
1,000年に1度のすい星来訪が、1か月後に迫る日本。山々に囲まれた田舎町に住む女子高生の三葉は、町長である父の選挙運動や、家系の神社の風習などに鬱屈(うっくつ)していた。それゆえに都会への憧れを強く持っていたが、ある日彼女は自分が都会に暮らしている少年になった夢を見る。夢では東京での生活を楽しみながらも、その不思議な感覚に困惑する三葉。一方、東京在住の男子高校生・瀧も自分が田舎町に生活する少女になった夢を見る。やがて、その奇妙な夢を通じて彼らは引き合うようになっていくが……。 Yahoo! 映画より引用
【英語版】「君の名は」の心に残る名セリフ
名言① 「ーあの日、星が降った日。それはまるで、まるで夢の景色のように ただひたすらに美しい眺めだったー」
映画冒頭の瀧と三葉が交互に話すシーンからです。まだまだ映画の始まりなのに、美しい映像・音楽・セリフで映画の世界観に引き込まれていきます。今まで見た映画の中でもっとも好きなオープニングかもしれません。
英語版ではこちら
That day when the stars came falling. It was almost as if… as if it was a scene from a dream. Nothing more, nothing less than a beautiful view.
- as if や as though で始まる節で「あたかも・・・かのように、まるで・・・であるかのように」という意味になります。as though よりas ifのほうが使われる頻度が圧倒的に多いので、迷ったらas ifを使えば間違いないでしょう。ですので、”It was almost as if ~.”を覚えておけば、何かを例えるときに便利ですね。
- 「ただひたすらに」を訳すのは難しいですが、ここでは”Nothing more, nothing less than ~”を使って表現していますね。直訳では「以上でも以下でもない」ですが、「ひたすら」という意味をうまく伝える素敵な英訳だと思いました。このような言い換えをスラッとできると英語を話していて楽しいですよね。勉強になります。
名言② 「大事な人。忘れたくない人。忘れちゃダメな人。誰だ、誰だ、誰だ?名前は…!」
御神体がある山の山頂で瀧と会った三葉は隕石が町に落ちることを聞く。なんとか町のみんなを守ろうと、町長である父のもとに走っていく三葉は、走りながら瀧の名前を思い出せなくなっていることに気づいたときのセリフ。
英語版ではこちら
Someone dear to me. I don’t want to forget. I should’t forget! Who? Who? Who? What’s your name?
- “dear”はよく手紙やメールの書き出しで「拝啓」や「親愛なる」の意味として使われる単語ですよね。“dear”のもちろん文中でも使えて「(・・・にとって)親愛な、愛しい、大切な」という意味になります。例えば、”my dear daughter”で「私の愛しい(大切な)娘」のように名詞の前に置くと大切なという意味が強調されます。
- 「〜しちゃダメ」は基本的には”Don’t verb“で表現できるかと思いますが、ここでは「私が〜しちゃダメ」となっているので、don’tを使うより”should (〜すべき)”を使って、「忘れるべきではない=I should’t forget」と表現しています。
名言③「言おうと思ったんだ。お前が世界のどこにいても、必ずもう一度会いに行くって」
御神体のある山の上で、カタワレ時にやっと出会えた瀧と三葉。冗談を言い合い、楽しい時間もカタワレ時の終わりとともに終わってしまう。名前を忘れてしまわぬように手に名前を書こうとしたその時、三葉は消えてしまう。消えてしまった三葉にもう一度会いに行くと誓う瀧の言葉。
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I wanted to tell you. Wherever you are in the world, I’ll search for you.
- “Wherever +主語+動詞”は複合関係副詞で「どこで〜しようとも」という意味で譲歩を表す副詞節を導きます。つまりwhereだけだと「世界のあなたのいるところ」と限定的なのがwhereにeverがつくと「世界のあなたのいるところどこでも」のようにより幅が広がるイメージです。
- 複合関係副には、他にwhenever(〜するときはいつでも), however(どういうふうに〜しても), whyever(どんな理由で〜しようとも)があります。
名言④「今はもうない町の風景に、なぜこれほど心を締めつけられるのだろう」
瀧は無事に三葉に会い、三葉の住む町に隕石が落ちることを伝えた。しかし、瀧はそのことをすべて忘れてしまう。そんな瀧だったが、図書館で見た糸守町の写真を見て何故か心が惹かれる自分に気づいたときのセリフ。
英語版ではこちら
Why does the scenery of a town that no longer exists wring my heart so?
- 「なぜ〜するのだろう?」は”Why does 名詞+動詞”で表現できます。ここでは名詞がthe scenery of a town (街の風景)、動詞がwring (締め付ける)
- ”no longer ~”は「もはや〜ない」という意味の否定語を用いた慣用表現です。”no longer”を置く位置は、「be動詞」の場合は、be動詞の後ろ、「一般動詞」の場合は前です。ですので、ここでは”The scenery of a town no longer exists”と一般動詞であるexsit (存在する)の前にno longer を置くことで「もう今なない街の風景」という意味になります。
名言⑤「でも、確かなことが一つだけある。私たちは会えば絶対すぐに分かる。私に入ってたのは君なんだって。君に入ってたのは私なんだって」
三葉は、入れ替わり現象が起きていた瀧に会うために東京に向かう。実際にはまだ一度も会ったことのない二人。瀧に会いたいが、同時に突然訪ねてきた三葉に瀧がどういう反応するか思いを巡らせている三葉の心情。
英語版ではこちら
But one thing is certain. If we see each other, we’ll know that you were the one who was inside me… that I was the one who was inside you.
- “certain”は限定用法と叙述用法とで意味が異なる形容詞なので注意が必要です。例えばここで使われているように”One thing is certain”のように叙述用法で用いると「確かな」という意味になりますが、”a certain reason”のように限定用法で用いると「ある理由」というようにいくつかある理由の中でこの理由というように限定する意味になります。
- ”the one”は名詞の繰り返しを避けるために使われています。”the one”は人の場合によく使われ、その他の場合は”that”が使われます。例文を下に示します。
She’s a completely different person than the one I met five years ago. (彼女は私が5年前に会った人物とはすっかり違っている。)
実践ロイヤル英文法より引用
- このthe one や thatは日本語では前に出た名詞の繰り返しを避けるために使わないので見落としがちですので注意が必要です。
まとめ
いかがでしたか?「君の名は」は、何度見ても泣けちゃう素晴らしい映画ですよね。音楽と映画のが世界観がマッチしているのも素敵です。歌の歌詞と映画のシーンがリンクしているので鳥肌がたつ演出だと思います。
今回は、そんな「君の名は」の中から心に残る名セリフから、使いやすい英語表現をご紹介しました。
楽しく使いやすい英語フレーズを学びましょう!
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