この記事では、大ヒット映画「もののけ姫」に登場する名言の英語版から日常会話で使える英語表現を紹介しています。
『もののけ姫』の英語版タイトルは『Princess Mononoke』です。”Princess”は「姫」という意味ですので、直訳のタイトルですね。
ジブリ映画の名作「もののけ姫」は、1997年に公開され、日本映画の歴代興行収入記録第1位を獲得した作品で、世界的にも評価の高い作品です。
子供のときに見た印象としては「怖い」でしたが、大人になって見てみると「深い」という印象に変わりました。名言のひとつひとつがとても深いんですよね。
では、さっそく『もののけ姫』の英語版名言集を見ていきましょう。
これまでに『千と千尋の神隠し』や『となりのトトロ』、『魔女の宅急便』についても英語版名言集を解説していますので、よかったら読んでみてください!
映画の情報
あらすじ
中世・室町期の日本。いまだ人を寄せ付けぬ太古の深い森の中には、人語を解する巨大な山犬や猪などの神獣たちが潜み、聖域を侵す人間たちを襲って、荒ぶる神々として恐れられていた。エミシの末裔のアシタカは、人間への怒りと憎しみによってタタリ神と化した猪神に呪いをかけられ、それを解くために訪れた西の国で、数奇な運命に巻き込まれていく。森を切り開こうとするタタラ製鉄集団とその長エボシ御前、森を守る山犬一族、そして山犬に育てられた人間の少女サン。アシタカはその狭間で、自分が呪われた理由を知り……。
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より引用
主要な登場人物の英語名
メインキャラクターのアシタカやサンは、そのままローマ字で「Ashitaka」、「San」ですが、英語名が翻訳されているキャラクターもいますので、こちらにまとめました。
和名 | 英語名 |
シシ神 | the Forest Spirit |
山犬 | Wolf |
エボシ御前 | Lady Eboshi |
乙事主(おことぬし) | Lord Okkoto |
「もののけ姫」の英語版名言集
名言① ジゴ坊「タタリというなら、この世はタタリそのもの」
ジコ坊とアシタカが出会った日の夜に、アシタカの右腕がタタリ神により呪われていることを聞きたジコ坊の言葉です。
ジコ坊のセリフの全部はこちらです。
ジゴ坊 「戦、行き倒れ、病に飢え。人界は恨みを残した亡者でひしめいとる。タタリと言うなら、この世はタタリそのもの」
映画「もののけ姫」
英語版はこちら
The land teems with bitter ghosts dead from war, sick or starved, and fallen where they stood.
A curse, you say? This world is a curse.
★ポイント解説
teem with ~
~で溢れかえる。
“teem”は比較的に難しい単語ですので、英検1級以上を目指している場合には覚えておきたい単語です。
starve
飢え死にする。飢える。
“starve”は日常的によく使うの単語ですので、ぜひ覚えてほしい単語です。
こんな感じでよく使います↓
I’m starving! Let’s go to get some food!
(お腹減った。なにか食べよう!)
curse
呪い、呪いの言葉、災のもと、不幸の種
“curse”は、アニメやホラー映画等でよく使われる単語ですので、覚えておくと便利です。
名言② アシタカ「 生きろ。そなたは美しい」
映画のキャッチフレーズにもなっている「生きろ」という言葉。
この映画を代表する名ゼリフですよね。
この名台詞が出てくるのは、エボシ御前の首を狙ったサンをアシタカがタタラ場から救い出したシーンです。
助け出す際に銃で打たれたアシタカが瀕死状態になり、ヤックルから転げ落ちます。
そんなアシタカに対して、刃を突きつけ「なぜ私を助けた!?」と問いかけるサン。
会話の一部をこちらに引用しました。
サン「死など怖いもんか!人間を追い払うためなら生命などいらぬ!」
アシタカ「わかっている...最初に会ったときから」
サン「その喉を切り裂いて、二度と無駄口を叩けぬようにしてやる」
アシタカ「生きろ」
サン「まだ言うか。人間の指図は受けぬ」
アシタカ「そなたは美しい」
英語版はこちら
San – I’m not afraid to die if it will drive away the humans!
Ashitaka – I knew what when I first saw you.
San – I’ll cut your throat! That’ll shut you up.
Ashitaka – Live.
San – I don’t listen to humans!
Ashitaka – You are… beautiful.
★ポイント解説
I’m afraid to ~
〜を恐れる。〜を怖がる。
“be afraid to ~” や “be afraid of ~”の場合は、「〜を恐れる」という意味になります。「〜を」の部分が動詞の場合は” be afraid to ~(動詞)”で名詞の場合は” be afraid of ~(名詞)“を使います。
例文
I’m afraid of ghosts.
(おばけが怖い)
I’m afraid to see ghosts.
(おばけを見るのが怖い)
名言 ③「黙れ小僧!お前にサンが救えるか」
サンの育ての母親である山犬モロに対して、アシタカがサンを人間の世界に解すべきだと説得したときのモロの言葉がこちらです。
「森」と「人間」対比が本作品のテーマとなっています。
人間の身勝手な行動に怒りを露わにしたモロの深い言葉に感銘を受けます。
間違いなくこの映画の名シーンのひとつですよね。
モロのセリフの全文はこちら
黙れ小僧。お前にあの娘の不幸が癒せるのか?森を侵した人間がわが牙を逃れるために投げてよこした赤子がサンだ。人間にもなれず、山犬にもなりきれない。哀れで醜いかわいい我が娘だ。お前にサンが救えるか?
英語では…
Silence, boy!
What can you do for her?
The humans who violated the forest threw her in my path as they ran from me.
Now she is neither human nor wolf.
My poor, ugly, lovely daughter.
Can you save her?
★ポイント解説
Silence
黙れ、静かに、沈黙
「黙れ!」という意味で、この映画では”Silence”が使われていました。
その他に英語で「黙れ!」「うるさい!」「静かに!」と言いたいときに使える表現はこちらです。
- Be quiet!
- Shut up!
- Zip your lip!
とくに”Shut up”はかなり強い意味になりますので、注意して使ってください。
neither A nor B
AでもBでもない
“neither”はTOEICでも頻出ですので、絶対覚えたい表現ですね。
注意してほしいのは、”nor” の部分です。”or”ではなく”nor”です。TOEICでは、”nor”を選ばせる問題がよく出ます。形を覚えちゃえば、点数を稼げるので、ぜひ覚えちゃいましょう!
poor (名前)
かわいそうな(名前)
“poor”は、「(経済的に)貧しい、貧乏な」という意味もありますが、「かわいそうな〇〇」という意味でもよく日常会話で使われるので覚えておきたい単語です。
例えば、こんな感じの会話でよく使われます。
My son, Jack, had a cold and high favor last weekend.
(息子のジャックは先週末風邪をひいて熱出していたよ。)
Oh, poor Jack…
(あら、かわいそうなジャック)
名言④ サン「アシタカは好きだ。でも、人間を許すことはできない」
アシタカとサンがシシ神様に首を返し、新しい森の生命が芽吹き出したシーンの会話です。
人間に対して憎悪を抱いていたサンが、アシタカと出会い、行動をともにすることで心境に変化が見られたシーンでとても印象的な名シーンとなっています。
会話は以下のように続きます。
サン「アシタカは好きだ。でも、人間を許すことはできない」
アシタカ「それでもいい。サンは森で、私はタタラ場で暮らそう。ともに生きよう。会いに行くよ。ヤックルに乗って」
英語ではこちら
San – I love you, Ashitaka. But I’ll never forgive the human race.
Ashitaka – Then live in the forest, I’ll live at the ironworks. Together, we’ll live. Yakul and I will visit you.
★ポイント解説
Then (接続)
それなら、じゃあ
”Then”はとても使い勝手のいい単語なので、日常会話でもとてもよく使われます。
しかし、複数の意味を持っている言葉なので、しっかり正しい意味と使い方を理解する必要があります。
then の3つの使い方
1.副詞のthen (時の表現):「その時」「それから」
2.副詞のthen (接続):「それなら」「じゃあ」
3.名詞のthen:since then(それ以来); by then (それまでは), form then on(それからずっと), until then(それまでずっと)
名言⑤ エボシ「みんな、初めからやり直しだ。ここをいい村にしよう」
シシ神の首を落としたエボシだったが、モロによって右腕を食いちぎられてしまう。また、シシ神に首を返したときの突風により、タタラ場もめちゃくちゃになってしまう。そんな中、エボシが民衆たちに向けて言った言葉です。
いろいろなものを失ったエボシが晴れやかな顔で言ったこの言葉を聞くと、森と人間が調和した新たな村を作ってくれるような期待させてくれます。
英語ではこちら↓
We’ll start over. We’ll build a good village here.
★ポイント解説
start over
最初からやり直す。人生をやり直す。
まとめ
今回は、大人気映画「もののけ姫」から英語版の名言をご紹介しました。
深い名言がたくさんある映画ですので、すべてを紹介できていません。今後、少しずつ更新していく予定です。
また、英語版名言集の中から日常会話で使える表現やTOEICでよく出る単語を解説してみました。
ぜひ今後の英語学習に活かしてみてください!
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